ドイツ・フランスで音楽経験豊富な講師によるヴァイオリンレッスン   日本の音大へ行かずに欧州音大ヴァイオリン科合格者排出

子どもの知能を伸ばす習い事としての音楽教育

「子どもの頭が良くなる習い事」と聞くと、多くの方は英会話・算数塾・プログラミングを思い浮かべるでしょう。しかし、心理学・教育学・脳科学の分野では、音楽教育こそが最も包括的に知能を刺激する習い事として注目されています。

特にバイオリンのように、聴覚・視覚・運動・記憶・情動を同時に動員する楽器は、脳の発達に多面的な効果をもたらすと考えられています。

目次

トロント大学 Schellenberg 教授の研究概要

研究デザイン

  • 研究者:E. Glenn Schellenberg(トロント大学 心理学部教授)
  • 発表年:2004年(Psychological Science 誌)
  • 被験者:6歳児 132人
  • 期間:1年間
  • 群分け:A:キーボード、B:声楽、C:演劇、D:なし

測定方法

標準化知能検査(WISC-III、Stanford-Binetなど)を前後で実施。

結果

音楽レッスン群(A・B)は平均して総合IQが7ポイント上昇。演劇群・コントロール群では伸びが小さく、統計的に有意差あり。

なぜバイオリンでIQが上がるのか?

神経可塑性の促進:音楽学習が脳の聴覚野・運動皮質・前頭前野を拡大。

  1. 両手の非対称運動:左右の脳をつなぐ脳梁を発達させる。
  2. 音程感覚:母音・子音識別が高まり、言語能力が向上。
  3. ワーキングメモリ:楽譜・運動・聴覚を同時処理し、暗算や読解力に直結。
  4. 感情と認知の統合:表現力と技術の両立が情動制御を育てる。

勉強への実際のメリット

  • 国語力:音と意味の結びつきが強化され、暗記力・理解力が向上
  • 算数力:リズム感や比率感覚が分数やパターン認識に貢献
  • 集中力:演奏中の全身制御が学習集中力に転用可能
  • 問題解決力:演奏中のミス修正経験が課題解決力を育成

まとめ

カナダ・トロント大学のSchellenberg教授の研究は、音楽教育が知能そのものを向上させる科学的効果を持つことを示しました。その中でも、バイオリンは両手の複雑運動・耳による音程制御・楽譜理解を同時に必要とするため、最も強力な「脳のジム」の一つといえるでしょう。

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