5つのコンセプト
1 ヨーロッパのヴァイオリ奏法を教えます
力まない。自然で、しなやかな動き。
ヴァイオリンの音が浮き出るような、 ヨーロッパのヴァイオリン奏法を教えます。
必要最低限の力で、楽に弾くヴァイオリン奏法。
2 技術的にも音楽的にも最も水準が高かった全盛期の演奏に学ぶ
Jacques Thibaud , Fritz Kreisler, Mischa Elman, Jasha Heifetz,などの名人が活躍した時代は、
音楽的にも、技術的にも(サーカス的な技術のことではなく、芸術的な意味で)、
最も水準が高い時代でした。(1920〜1960年頃)
ヴァイオリン芸術全盛期の特徴:
芸術的な特徴:
・ヴァイオリニストによって、音色に個性がある。(楽器を変えてもその人の音になります)
・ヴァイオリンの音色の変化の幅が広い。
・表現も芸術的に高水準な演奏が多い。
などが挙げられます。
技術的な特徴:
楽器と体との関係が、現代の弾き方ほど固定されていない
ヴァイオリンの持ち方(支え方)において自由度が高い
楽器と体との密接度も高く、現代の弾き方よりも、より一層、楽器が体の一部になっていたのです。
そんな魅力ある奏法への、練習方法などを具体的にお伝えいたします。
3 音楽表現へのアプローチもヨーロッパの水準で
「ヨーロッパの音楽界の雰囲気を一頃で描写してくださいと」言われたら、私は次のように答えます。
『音楽といえば表現』
まず第一に、『音楽表現がどう仕上がるか』にフォーカスします。 第二に、 そのイメージした音楽表現を 実際に 空気中の音の振動に置き換えるために、創意工夫を凝らした練習方法を駆使して、『演奏技術を完成させる』という順番です。
(本来、これは当たり前のような事ですが、日本では、この順番が明確でないと感じることが多々あります。順番が明確でないと言うよりも、音楽表現へのこだわりの要求度がそこまで高くないのが原因なのかもしれません。)
全ての目的は、「競技的な楽器演奏の完成」ではなく「音楽表現」。
これは、ヴァイオリンに限ったことではなく、どの楽器においても同じです。
本当に高度な演奏技術を身に付けるためには、
『音楽性、音楽的センスを向上させることと』、『演奏技術を向上させること』
は並行して行うなうべきなのです。
どちらかといえば、音楽性を先行させる意識が欧州の流儀です。
なぜかというと、技術はイメージのあとに形作られるからです。
“ 音楽性を重視する度合いに応じて、より高度なテクニックが身につく “ というパラドクス
音楽性を重視するとテクニックが弱くなるのでは? と危惧される方がおられますが、
それはサーカス的な音楽を演奏する場合にのみ当てはまることです。
もちろん、技術の習得も重要です。
演奏技術の基礎に関しても、他にないくらい丁寧に、綿密に計画的たて、
複雑な動きがあれば、通常では思いつかないくらいのところまで分解して臨む、
このようにするのが一番の近道です。
当ヴァイオリンクラスでは、音楽性の向上と、ヴァイオリン演奏技術の向上を両方、並行して
取り組んでまいります。
『音楽を使ってヴァイオリンをひく 』 ではなく、『 ヴァイオリンを使って音楽をする 』ことを大切にします。
アクロバット的な(サーカス的)な音楽だけにしか興味がないのであれば、それほど細かい弓使いや、ヴィブラートや音色の種類を増やす演奏技術は必要ありませんが、
芸術的音楽を芸術的に仕上げたい場合はその逆で、
音楽性を重視することこそが、高度なテクニックの発達への前提条件なのです。
要は、音楽性を重視する方が、高度なテクニックが身につくのです。
演奏技術は、表現のための手段にすぎない。と言うわけです。
技術的に弾きにくい難しいパッセージを、音が並んでいるだけで克服したと満足せずに、
作曲者の意図をどう再現するかを、関心事の中心においているのです。
それが欧州の一流の演奏家たちの特徴なのです。
超一流の演奏家といえば、そこに人格が備わっている人たちです。
“ 楽器は音楽をするための手段に過ぎない “
(Pablo Casals 1876 – 1973 パブロ・カザルス 正確には Pau Casals)
4 伝統ある本場ヨーロッパ のヴァイオリン教本の良さを取り入れて
( ドイツ ・フランス・ベルギー etc…)(特に、初級から中級の方)
ヴァイオリンの技術的な弾き方だけでなく、音楽で最も大切な、音楽表現へのアプローチも、ヨーロッパの水準で仕上がるように目指します。あなたの演奏が、本場一流の音楽家からみても音楽的に良いと思われるような表現に仕上あがるようにお手伝い致します。
5 往年の名ヴァイオリニスト直伝の貴重な練習方法を教えます。
(ドイツ、フランスでよく用いられる定番の方法から、名演奏家秘伝の練習法と言えるようなものまで)