当ヴァイオリンクラスのレッスン 8つの特徴
1 ドイツ・フランスで経験豊富な講師が、本場ヨーロッパのヴァイオリ奏法を教えます
ちょっと耳の良い方ならすでに次のようなことを感じたことがあるかもしれません。
日本のヴァイオリン演奏には、ヨーロッパのものとは少し異なる特徴があることが多い……と。
どんな技巧的な難曲もたやすく弾きこなす技術において、日本のヴァイオリン演奏は世界でもトップクラスといえます。
しかしながら、音楽表現となると、その高い技術レベルとの間にギャップがあることが多いのが現状です。
当ヴァイオリンクラスでは、そのような『特有なクセ』のない、欧州の奏法を教えます。
・力まない。必要最低限の力だけ使う弾き方
・平面的な音でなく、宙に浮き出るような音で描く
・柔らかな音で描く
・音色の種類を豊かに変化させながら音を描く
2 ヴァイオリン芸術全盛期の奏法(よりしなやかで自然な奏法)を教えます
※(おおよそ1870〜1970頃、音楽的、技術的両面において、高い水準で演奏するヴァイオリニスト達が多く活躍していた時期)
本場の欧州内にも様々なヴァイオリン奏法があります。国や流派(school) によっても違いがありますし、
また、時代によっても変化してきています。
(特に大きな変化は、やはり、4つ足の(バー状)の肩当ての登場によります。)
全盛期の奏法には、ヴァイオリンの魅力を最大限に引き出す有益なヒントがたくさんあります。
特に、技術的な面では、ヴァイオリンの持ち方(支えかた)に大きな特徴があります。
簡単に言えば、ヴァイオリンを固定しすぎることなく、ヴァイオリンと体との関係が密接で、
ヴァイオリンと体との接点も常に変化しながら演奏していました。ヴァイオリンを体の一部のように自由に動かしながら演奏する奏法といえましょう。
当クラスでは、欧州の多様なヴァイオリン奏法の中でも特に『全盛期※』の奏法の良さを取り入れる方法を指導します
ヴァイオリン演奏芸術の全盛期について、詳しくは以下の記事をお読みください ↓
3 音楽表現へのアプローチもヨーロッパの水準で教えます
『どのようなヴァイオリンの演奏法を身につけるか』という技術面だけでなく、
『音楽表現をどのような方向で仕上げるか』の音楽面についても欧州の水準で指導します。
音楽の目的は 『感動』です。
感動する 惹きつける演奏か、それとも、退屈させてしまう演奏かを左右するのは 『表現』です。
ですから 表現の仕上がりの方向は 大変に重要です。
実は、表現を重要視することは 『表現』 のためだけでなく、『技術』のためにも重要です。
なぜなら、本物の『技術』は『イメージ』のあとに形作られるからです。
『どのようなヴァイオリン演奏の技術が身に付くか』 は、 『表現への要求』によって決まるのです。
『どのような表現を描きたいのか』という意識がなければ、『技術の問題』も生まれてこないのです。
そこでは、音程を外した とか、早いパッセージで左手の動きがよくないとか、ヴィブラートがうまくかからないとか、
移弦がうまくいかないとか、このような問題にしか意識が向けられなくなります。
上のような状態とは逆に、この曲のこの箇所では、このような柔らかい音色で描きたい、とか、、この8小節からなるフレーズ(音楽でいう文章)のここに音量の頂点を作りたい、、とか、、このような音楽的は要求があると、それなりに、弓を持ち上げたり遅く使ったり指板の方へやったり、右手の弓の持ち方を変えながら引いたりと、さまざまな技術が必要になってくるわけです。
もちろん、 パガニーニの moto perpetuo 無窮動 や 日本ではよく取り上げられるtschaikovski やシベリウスのようなviolin concerto の中の速いパッセージを楽に弾くためには、純粋に左手の訓練をするのが有効ですが、、その際にも、『音色はどのような種類のものを使うのか』、また、パッセージを弾いているときに、『どのように変化させて行きたいのか』などの希望がなければ、ただ音が正確に出れば良いだけの技術になってしまうのです。
表現が伴わない大雑把で無機質な『技術のための技術』 ではなく
美しい、感動を起こす『表現のための技術』
を会得するよう指導します
4 音楽を感じ取る能力 を向上させる方法を伝授
同じ音楽を聴いても、感じ方は人それぞれです。
ドイツ語には、物事を受け取る能力に関する美学のことを 『Rezeptionsästhetik』とうい言葉があり、
感動できるかできないかは、演奏者、聴衆のどちらに責任があるのかといったことがよく議論されます。
音楽性は生まれつきだから向上させるのは難しいなんてことはありません。
実は、音楽を感じる力を向上させるためには、いくつか方法があります。
当クラスでは、欧州の音楽的環境や 名演奏家たちがどのような生活をしていたかを参考に、
どうすれば音楽を感じる力を向上させることができるかについてもアドヴァイスいたします。
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音楽性を先行させるのが欧州の音楽教育です。
“ 楽器は音楽をするための手段に過ぎない“
(Pablo Casals 1876−1973 ,チェロの巨匠)
6 ヴァイオリンを弾く目的を忘れない
演奏技術は手段であって、目的は音楽です。
技術は目的ではありません。
7 ヴァイオリン上達への一番の近道は、長期の目線で計画を立てること
基礎を、ヴァイオリンの支え方から順番に、きめ細かく取り扱い、
数年後に行き詰まるとは反対に、さらに発展させていけるように指導します
どんな複雑な動きも、分解すれば一つのシンプルな動きからできています。
最も早い上達は、そのようなシンプルな動作を、無理なく、余裕をもってできるようにすることです。
ヴァイオリニストにとって一番避けたいのが、「無駄な練習」 です。
ヴィブラートがうまくできない、移動がうまくできない、速いパッセージが上手く弾けない、などさまざなな相談を受けますが、ヨーロッパでも日本でも、 多くの場合、 基礎 と思っていたこと自体が本当は基礎ではなく、複雑な動きであって、分解できることに気がついていなかったということがよくあります。
ひとつづつ丁寧に、何が必要かを見極め、
複雑な動きがあれば、もうこれ以上分解できないほどまでに分解して練習します。
通常では思いつかないくらいのところに答えがあったりします。
8 往年の名ヴァイオリニスト達の練習方法、アドヴァイスなどを貴重な情報を伝承します
私がドイツやフランスで、私が幸運にも知り得た、欧州のヴァイオリニストたちに広く用いられている定番の練習方法から、名演奏家たちの秘伝とも言える練習法まで、さまざまな効果的な練習法をお伝えいたします)