London Symphony Orchestra と Bernard Haitinkの指揮でパリで聴いた演奏会でのことです。
プログラムにはチャイコフスキーの交響曲第6番 がありました。
この曲は4つの楽章でできていますが、その第4楽章が始まった途端に、私の両目から涙がどっと流れてきたのです。
その時、何か特に悲しいことがあったわけでもなかったし、感情とは無関係でした。
演奏会の翌日に、パリのコンセルヴァトワール(国立の方)で作曲を専攻している友人の家にランチに招かれました。
ご飯を食べなら前日の話をすると、友人はすぐに、『あ、そうそう、その曲のその楽章はチャイコフスキーが泣きながら書いた曲なんだよ。 その楽章だけ涙で楽譜が濡れている痕が残っているんだ!』と言うのです。
この時、改めて、音楽の中身には作曲家の思いが込められているのだと思わされました。
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