日本で音楽とヴァイオリン奏法を学ぶ際に知っておいた方が良いこと


このサイトでは、

ヴァイオリン奏法、ヴァイオリンの教え方、音楽へのアプローチにおける
日本とヨーロッパでの違いについて、
よく見受けられる事実を客観的に解説した記事を
シェアすることにしました。

この記事の目的は、

決して、日本でのヴァイオリンの教え方についての粗探しや非難ではありません。

多くの人がいまだに、違いがあることはわかっていても、
では具体的にどこがどう違うのかを言えるまでは深く理解していないという問題解決に
役立ててもらうことを純粋に願う心から生まれたものです。


素直に見つめ直せば、道が前に開けます。

日本のヴァイオリン奏法の水準が
さらに向上し、より優れた国になることを願って!


日本という国には、優れたものを見極め、良いものであれば、海外発祥のものであっても取り入れようという柔軟な心があります。実際、ヨーロッパから約9000kmも離れたこの日本で西洋音楽が広く受け入れられ、どれだけ日本の多くの方が音楽に癒され、楽器演奏に親しんでいる事は驚きです。

しかしながら、

現実を素直に見つめてみますと、どうも、技術レベルと音楽表現レベルの間にギャップが生じていることがわかります。 

欧州では、楽器を弾きこなすレベルが向上するに伴って、表現の仕上がりも水準が上がっていき、
技術と音楽性のギャップはそれほどはないのが普通です。



本場ヨーロッパから約9000km離れた日本で、ヴァイオリン教室・ヴァイオリンレッスンをお探しのあなたへ

まず先に知っておいた方がよいこと  3つ

〜 日本と本場ヨーロッパにおけるヴァイオリン演奏の傾向 〜

多くの方には信じ難いかもしれませんが、、、

  日本に広く普及しているヴァイオリンのひき方には、ある程度耳の肥えた人ならば、
   20秒ほど聞けば判別できてしまうほど典型的な特徴があることが多い。

  具体的にどこが違うのか、詳しく分析した内容が知りたい方はこちらをお読みください。→

 多くの方には信じ難いことかもしれませんが、
   日本のヴァイオリンの指導、音楽教育で広く教えられることは、ヨーロッパのそれと、
   真逆なことがよくあるというのが事実である。(2023年現在においても



   ヴァイオリン演奏の全盛期は、音楽的にも技術的にも、おおよそ1970年以前であると言える。
   (もちろん、現代でも優れたヴァイオリニストがいるが、彼らは全盛期の奏法を多かれ少なかれ継承しているのである。
   

芸術的な観点から言うと、また、技術的な観点からいっても(ここでいうのは芸術的な技術であって、サーカス的な技術のことではない)全盛期、最も優れたヴァイリニスとがいた時代は、やはり20世紀前半だと言える。

本場ヨーロッパでも、音楽的なヴァイオリン演奏は減りつつある。

  大音量を多用
  表現、音色の変化の双方がモノトーン(均一化)
  フラットになっていく傾向。
  (約1970年以降強まり現在に至る。過渡期はおおよそ1960~1980と言える)

確かに日本に広く普及している弾き方は避けた方が良いけれども、
ではヨーロッパの弾き方も10年ごとに変化している。

奏法においては全盛期に近くとも、演奏の芸術的な中身に関しては、
現代では、聴衆を釘付けにするような演奏家はめっきり減ってしまった。

(そもそも、日本では聴衆のことを客(カスタマー)と呼ぶようになってしまった。)

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