『弓の王者』とフリッツ・クライスラーに謳われたパブロ・カザルスは次のように言いました。
『私は 〜流、〜流という流派は考えません。 最も自然で最も無理のない弾き方が一番良いのです。』
まず初めに知っておいた方がよいこと :
『ヴァイオリンの弓と右手の5本の指の接点は、楽曲中の表現の変化に応じて変化させながら弾くのが理想』
例えば、 『人差し指のどの部分を弓の竿に当てるか』も 重心で演奏する時、弓元、真ん中、真ん中と先の間、弓先と、使う弓の箇所に合わせて変化していくのが良いのです。
こうすることで、腕や手に必要以上の力を入れることもなく、弓を真っ直ぐにひくことも可能になります。
また、弓を真っ直ぐに弾くだけ出なく、特別な音色を出したい時などに、弓を弦に対して意図的に斜めに当てたりすることも可能になります。
このようにして、自由に弓をコントロールすることが可能になります。
つまり、あるのは、『手』『弓』『地球上で感じる引力』 この3つです。
言ってみれば、この3つの存在を感じながら演奏する ということです。
決して、ぐっと弓を握ったり、ある指にグッと必要以上に力を入れたり、この指はここ、この指はこの角度というように固定してしまってはいけません。
固定した右手で、演奏引き続けては音量や音色を広範囲に変化させるのが難しくなってしまいます。
『右手の5本の指は 大まかに6方向に動く状態で演奏』することができます。 6方向については別の記事で紹介します。
また、弓の形状、性質について知ることも大切です。
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